専業農家だったご主人が亡くなられた後、ご子息が土地を相続されましたが、周囲の市街地化に伴い固定資産税が高騰。 重い税負担と不安定な農業収入、農業の後継者がいないことなどを考えた結果、宅地に転用して土地活用をしてはどうかと検討し始めたというI様。
「200坪以上という広い敷地を活かし、しっかりと収益を生む住宅を建てたい」という思いはもちろん、隣接している由緒ある神社や近隣の区内最大規模の幼稚園などとの関係性を考慮し、周辺環境や景観といかに調和させた計画にするか、という点も課題でした。
収益性を考慮し、敷地内に3階建マンションを1棟建築することをご要望だったI様ですが、3階建マンションにしてしまうと、敷地のどこにプランニングしても隣接する方向に圧迫感を与えてしまう上に、各戸の日当たりがあまりよくないという結果に。また、日当たりを重視しようとすると、今度は戸数が減少し収益性がダウン。そこで敷地を無駄なく活かし、戸数を確保しながら各戸への日当たりもおろそかにしないように試行錯誤した結果、セキスイハイムでは“南北に2棟、2階建の低層住宅を建築”するプランをご提案しました。
「12戸を確保できることから大きな収益性が見込めることはもちろん、各戸の日当たりの良さや2棟間のコミュニティスペースがあることなど、充実した付加価値から高い入居率が期待できることが決め手になり、セキスイハイムさんにお任せすることにしたんです」とI様は当時を振り返られます。
周辺のファミリー物件との競争力を高めるために、戸建クラスのハイグレード仕様、高級感のあるエクステリアを採用。賃貸経営はまったくの初心者だというI様ですが、「すぐに満室になり、大満足!太陽光発電による売電や、長期にわたりメンテナンスいらずの屋根やタイル外壁など、経営を考える上でのメリットも多く、うれしいですね。朝などはご入居者が親子仲良く手をつないで笑顔で出かけられる様子をよく目にして、こちらも和んでいます」とにっこり。アパート経営を楽しまれているご様子です。
外壁には洗練された雰囲気を持つホワイト系タイルと、温かみのあるブラウン系タイルを採用し、変化を持たせた景観に。2階建てを2棟配置することで周辺環境への圧迫感をなくし、各戸への日当たりも確保しています。
建物の中央に各世帯の玄関が集まるパティオタイプの北棟。部屋は2LDKタイプで、落ち着きある邸宅感が漂います。
南棟は1LDK〜3LDKの多彩な間取り。北棟との間はインターロッキングを敷き詰めた入居者専用のコミュニティスペースになっています。
敷地の入口にはオートロックの門扉を設置。住民以外の侵入を防ぎ、小さなお子様がいるファミリーも安心。
エントランスや共用部の水道などは、デザイン性も重視。
オーナー様を中心とした人と人とのつながりをやさしく見守ります。
I様のアパートでは高級感のある磁器タイル外壁やステンレス屋根材を採用されています。これらの外装材は耐久性が高く、美しさも長持ち。賃貸住宅の経営に大きな影響を与える、建物の一生にかかる費用=ライフサイクルコスト(LCC)を削減し、美観を保つことで資産価値を高く保つことができます。