築30年の木造アパートをご両親から相続されたオーナー様。しかしメンテナンスコストの増大、空室や入居者トラブルなどで収益性が大きく低下していたため取り壊すことに。更地になった土地をご兄弟で分割された後、売却か土地活用かを迷われたのだそうです。「親から相続した大切な土地だから、できれば手放したくないとは思っていました。ですが、年金や経済情勢が不透明な今、活用か売却か……どちらが賢い選択なのかわからなくて」。
結局、売却で一時的な収入を得るよりは、長年にわたって収益を生み出すアパート経営を決断されたというF様。ご自身の年齢を考慮すると銀行からの融資に頼った建築資金の調達には不安があったことから、敷地を一部売却して建築費に充てることをベースに、賃貸経営を具体的に検討され始めました。
F様からお話を伺った営業担当者は、手始めに周辺物件の市場調査に着手。環境や人口比率をリサーチした結果、周囲は空室期間のやや長い物件が目立つものの、その中で1K〜1LDKの物件の入居率が高いこと、現在の人口増加率は女性が比較的高く、加えて国立研究所の推計によると20年後には若年層の半減が見込まれていることなどが明らかになりました。これらの結果から、入居率の高い1K〜1DKをメインターゲットに、近隣の不動産会社への聞き込みの結果得られた「近頃は広めの部屋が求められることが多い」という情報を考慮し、世帯面積は25㎡以上とすることに決めました。
土地活用における住宅ローンの不安を解消するため、当初は敷地の半分を売却して資金調達を考えておられたF様。ところが敷地を半分にすると、各戸の広さが25㎡未満となり、市場調査から導き出された結果と相反するプランニングに。また、売却地が旗竿地になってしまうため、買い手がつきにくいというデメリットも考えられます。そこで、敷地を売却せずに無駄なく使った収益性の高い物件を建築することをご提案。その結果、部屋数が増え、駐車場もできるので賃料収入が大幅に増加し、その収支計画をベースに銀行からの融資も希望額を低金利で受けられることになったのです。
広めの1K、1DKなら、将来増加する中高齢者の一人暮らしや夫婦の入居にも対応することができます。また女性をターゲットとして、安心してくつろげる居住空間と充実の設備を実現することで付加価値の高いアパートになりました。
「賃貸住宅は一度建ててしまうと、後からプランや設備を変えるのは至難の技。今回、計画時に市場データを基に、将来までも見据えたきめ細やかな設計を行ってくれ、丁寧に対応していただけたので安心でした。親が古いアパートで苦労していたので、アパート経営は難しいだろうと半分諦めかけていたのですが、セキスイハイムさんのおかげで土地を売却することなく、将来の安定収入の目処もつけることができました。本当に感謝しています。」
F様のアパートではテンキー式の玄関ドアやセコムの防犯センサーなどの導入により、セキュリティ性能を実現されています。セキスイハイムでは施錠忘れやガラス破りを防ぐ独自の防犯システムの採用や、重厚なセキュリティエントランスや格子、テレビドアホンの設置などにより、単身女性やファミリーに安心して暮らしていただくための防犯性能の強化に努めています。