会社員・公務員でありながら、賃貸アパート(マンション)の経営者を兼務されている「兼業オーナー様」へのアンケートということで、最初に「賃貸物件の取得のきっかけ」をお伺いいたしました。
「土地・建物を含め相続で引き継いだ」オーナー様と、「相続で引き継いだ土地に、自分が建設した」「自分で新たに取得した」を合わせた「自分で建設/取得した」オーナー様が約半々（51.02％：46.94％）という結果になりました(表1)。
  また、「賃貸アパート(マンション)の経営を決めたきっかけ」は、全体では「家賃収入を得るため」のポイントが高くなっています(表2)。これを、取得のきっかけ別に見てみると、「自分で建設/取得した」オーナー様は「家賃収入を得るため」のポイントが高く(表3)、「土地・建物を含め相続で引き継いだ」オーナー様は「相続税軽減のため」のポイントが高い傾向にあります(表4)。

Ｑ.

あなたが経営されている賃貸アパートもしくは賃貸マンションは以下のどちらですか？最もあてはまるものをお選びください。
※複数経営されているものがある場合は、直近に所有されたものについてお答えください。

Ｑ.

賃貸アパートもしくは賃貸マンションの経営を始めたきっかけとして、当てはまるものをすべてお選びください。
※複数経営されている方は、その経営を始めたすべてのきっかけをお答えください。

  次に兼業オーナー様の所有の部屋数をお伺いしました。（今回のアンケートは、3室以上もしくは1棟以上所有のオーナー様に回答をお願いしています。）
  結果、4室所有が一番多く18.37％、次いで6室所有、8室所有が同数で13.27％。偶数が高い傾向にあり、中には多数の部屋を所有されているオーナー様もおられますが、約6割(57.14％)が8室以下の所有となっています(表7)。

Ｑ.

あなたが経営されている賃貸アパートもしくは賃貸マンションの部屋数をお答えください。
※複数経営されているものがある場合は、直近に所有されたものについてお答えください。

  お勤めと同時に賃貸経営もされているということで、「賃貸経営をトータルサポートする一括借り上げ」の利用状況についてお伺いしました。
  今回のアンケートでは、「一括借り上げ」を利用されているオーナー様は約1/4(表6)。「賃貸物件の取得方法」(表1)を、「一括借り上げ」利用の有無で見てみると、「相続で引き継いだ土地に、自分が建設した」オーナー様の利用が高くなっています（表7）。
  土地のみを相続した場合、有効な土地活用を考えると同時に、相続税対策などを講じる必要が生じます。より確実な賃貸経営を実践するために、家賃保証のある「一括借り上げ」を利用されているオーナー様が多いのではないでしょうか。

Ｑ.

経営されている賃貸アパートもしくは賃貸マンションでは 「一括借り上げ」を利用されていますか。

  会社員、公務員として勤務しながら、賃貸経営を兼務するにあたり、経営を始めるに際しての当初の不安をお伺いしました。
  「管理会社の信頼性」については、約半数(46.94％)のオーナー様が「不安はなかった」と答えられています。次いで「住宅周りの環境や衛生・騒音」（41.84％）、「防犯性」「建築費用」（40.82％）の順となっています。着実な建築プランにより、不安を解消されておられる様です（表8）。
  一方、「不安があった」の上位は、「空室」(30.61％)、「収益性」（23.47％）となっています。これを、「賃貸経営を決めたきっかけ」別に見てみると、「土地・建物を含め相続で引き継いだ」オーナー様の場合、「税金」「管理・運営の手間」や「貸借人とのトラブル」のポイントが高く、「自分で建築/取得した」オーナー様の場合「建築費用」や「管理会社への信頼性」のポイントが高くなっています (表9)。
　兼業オーナー様ということで事情は様々、賃貸経営を始めるに際しての不安も大きいと想像できます。不安を感じたら、まずは各々の専門家へ相談することが大切ではないでしょうか。

Ｑ.

賃貸アパートもしくは賃貸マンションの経営を始める際に、以下の各項目について、どの程度不安がありましたか。それぞれについて最もあてはまるものをお選びください。
※項目「管理会社への信頼性」ですが、管理会社を通していない場合は、選択肢「不安はなかった」とお答えください。