神奈川県・愛甲郡 電気興業株式会社様(社員寮)
※掲載の間取りや内装・設備・外装等の仕様については、最新仕様とは異なる場合があり、実際にはご採用いただけない場合があります。
東京都・千代田区に本社を持つ電気興業様。厚木工場では昭和43年に建てられた社員寮を所有されていましたが、老朽化が進み維持管理にも手が掛かるように。社員寮の今後を検討し始めた中、「若い人たちによい環境を提供して社員として迎え入れることで、満足感とモチベーションアップにつなげよう」という結論に至り、福利厚生施設として価値ある建物に一新することが決まったそうです。
建て替えにあたって希望されたのは、高い耐震性、会社のイメージアップにつながるデザイン、そして一部建物の賃貸化など将来的にフレキシブルに不動産運用のできる計画でした。
電気興業株式会社総務部長・鈴木様(写真左)と総務部総務課・笠井様(写真右)。
ゼネコンとハウスメーカーの計4社での比較検討となりましたが、最終的に残ったのはセキスイハイムと鉄骨系ハウスメーカーの2社。「セキスイハイムは3階建てと2階建ての“2棟に分けた”プランが斬新だったこと、そのことによりフレキシブルな不動産活用が可能になること、そして工期が短かったことが決め手になりました」とご担当者は話されます。
セキスイハイムがご提案したプランは、2棟に分けることで1棟あたりの大きさを抑え、周囲の景観と調和させるものでした。敷地北側に駐車場を設けることで隣家の日照も確保。また、エントランス脇には“かまどベンチ”を採用し、災害時の地域の防災拠点としても機能するように工夫し、地域の皆様に評価いただけるプランに。もう一つプランニングで重要視されていた、永きにわたって様々な不動産運用を可能にする計画の柔軟性についても、2棟建てにより解決。将来的にどちらか1棟を一般の方に貸したり、女性社員が増えた際の女子寮にしたりするプランをご提案したことが高い評価につながったのです。結果、9月に役員会で業者が決定、5月中旬には両棟が完成。6月後半には外構工事を終えて無事完成し、工期の短さにも満足いただくことができました。
完成した新しい社員寮の第一印象は「エントランスの構えが非常にいい」というものだったというご担当者。2棟のボリューム感は戸建て住宅に近い印象で、圧迫感を感じません。またレンガ調タイル張りの門袖は目地色をベージュに調色し、浅目地にするなど細部にこだわり、エントランスに重厚感をプラス。植栽のグリーンとの相性もよく、周囲の景観に自然に馴染む佇まいになっています。「タイル外壁や品格あるエントランスゲートなど、高級感がありながら、派手すぎない落ち着いた印象を近隣に与えている。会社の打ち出したいイメージと見事に合致したものになりました」と喜んでいただきました。また、セキスイハイムは、各段階の書類確認がしっかりしていたことも印象に残っておられるそうで、「同じものづくりの企業として、そうしたプロセスには納得できるものがあり、刺激も受けました」と話されます。企業としての姿勢に対する共感も大きかったそうです。
実際に入居されている寮長さまにお話を伺ったところ、「快適すぎて古い寮には戻れません(笑)。お風呂が広くて入浴が楽しみになり、キッチンが充実したので自炊が増えました。何より新しくなったことで『きれいに使おう』と入寮者の意識が変わりました。親に見せたくなる社員寮です」とうれしいお言葉をいただきました。
コンパクトに2階建てにまとめたB棟。将来の女子寮への対応も視野に入れたプランニングです。
水平ラインとレンガの質感を生かした、現代的な佇まいのエントランス。
A棟のインテリアは濃い色調のフローリングをベースに、青色のアクセントクロスを組み合わせました。
入寮者の健康面に配慮し、自炊ができる設備を備えたキッチンに。「自炊が増えた」といううれしい声も聞かれるとか。
A棟の1階には防犯格子を配し、風通しを確保した上で不審者の侵入を防ぎます。
将来、賃貸住宅にした場合に付加価値となることも踏まえ、太陽光発電を屋根全面に搭載。
エントランス脇には、災害時にかまどとして炊き出しに使える「かまどベンチ」を設置。
外部の照明は、防犯上の死角を生じないようにするとともに、夕暮れどきや夜間の景観にも配慮。
駐車場の入り口にはゲートを設け、高級感を醸し出すように。
電気興業株式会社様では、両棟合わせて41.8kWの太陽光発電システムを搭載。大容量の太陽光発電によってたっぷり発電することで光熱費を大幅に削減し、入居者様にもオーナー様にも大きなメリットに。将来的に一般向け賃貸住宅としての運用も想定されていることから、環境性能という付加価値が高入居率の実現をサポートしてくれることでしょう。