ハイム通信/
税に関すること
【確定申告の際の必須知識】
どれくらいの方に相続税がかかっているのか? 最新相続税申告状況を読み解く
昨年末に令和元年分の相続税の申告状況が公表されました。
令和元年の課税対象被相続人数は約115万人で、被相続人数の約8.3%でした。亡くなった方の12人に1人は相続税を申告している計算になります。ちなみに、平成27年から数値が拡大しているのは、基礎控除が6割に縮小し、相続税が発生する人の数が増えてからです。
次は、都道府県別で課税割合を比較した結果です。1割を超えるのは、東京都、愛知県、神奈川県、埼玉県と都市部が並びます。中でも東京都は16%を超え最も高い状況です。
相続財産の内訳を見ると、土地は四半世紀前に比べると縮小してきました。一方で、現金・預貯金の割合が増えてきています。「土地を更地のまま」で、また、「現金を現金のまま」で相続すると、控除をのぞいてそのまま相続財産として課税される可能性があります。土地や現金に対しては、相続税対策を行っていく必要があります。
執筆者一般社団法人 住宅・不動産総合研究所